Nordicは、ワイヤレスチップ用のDevice Porting Kit (DPK)を提供および保守し、リファレンスプラットフォームの1つとしてACSに容易且つネイティブに統合できるようにする予定です。 最初のDPKはBluetooth LEに対応しており、将来的には他の通信プロトコルもサポートする予定です。
Nordic のプロダクトマネジメントのディレクターであるKjetil Holstadは次のように述べています。
「数々の賞を受賞したNordicのワイヤレスチップと広範な顧客採用事例に対し、Amazonより評価いただきうれしく思います。当社の市場をリードするnRF52®シリーズおよび新しくリリースされたnRF53®シリーズBluetooth LEデバイスはすべて、非常に低い消費電力、優れたセキュリティパフォーマンス、および大量のオンチップメモリを実現しており、AmazonがACSイニシアチブとして構想している最新のスマートホーム製品に最適です。Amazonやデバイスメーカーと共に、彼らのサービスを使用し優れたそして新しいアプリケーションを作り上げていくことを楽しみにしています。」
NordicのnRF52840 System-on-Chip(SoC)は、Bluetooth 5-、Thread 1.1-、およびZigbee PRO(R21)とGreen Powerプロキシ仕様認定済みであり、そのダイナミックマルチプロトコル機能は、スマートホーム向けアプリケーションのコンカレントワイヤレス接続をサポートしています。またnRF52840 SoCには、64MHz、32ビットArm®Cortex®M4プロセッサと浮動小数点演算ユニット(FPU)、2.4GHzマルチプロトコル無線、1MB Flashメモリと256kB RAMが搭載されています。 Arm CryptoCell™-310暗号化アクセラレータも組み込まれており、ロングレンジや高スループットデータ通信のBluetooth LEアプリケーション構築用にBluetooth 5認定ずみのソフトウェアプロトコル・スタックであるNordicのS140 SoftDeviceが付属します。OpenThreadおよびZigbeeスタックは、NordicのThread/Zigbee向けnRF5 SDKから入手できます。
Nordic nRF5340は、デュアルArm Cortex-M33プロセッサをベースとしています。専用の1MBのFlashと512KBのRAMを搭載した高性能アプリケーションプロセッサは最大128MHz(510 CoreMark)で動作し、専用の256KBのFlashと64KBのRAMを搭載したプログラマブルな超低消費電力のネットワークプロセッサは64MHz(238 CoreMark)で動作します。Bluetooth LEおよびBluetooth mesh、Thread、Zigbeeをコンカレントサポートするダイナミックマルチプロトコル対応で、スマートフォンからBluetooth LEを使用して、メッシュネットワークとのプロビジョニング/コミッショニングとインタラクションを実現します。最高レベルのセキュリティを実現するため、Arm CryptoCell-312、ArmTrustZone®テクノロジー、Secure Key Storage機能が組み込まれています。 nRF5340のnRF Connect SDKには、Zephyr RTOS、Bluetooth LEプロトコル・スタック、アプリケーションサンプル、ハードウェアドライバが統合されています。