モノのインターネット(IoT)向けワイヤレス接続ソリューションを提供する業界大手のNordic Semiconductor(OSE:NOD、以下: Nordic)は、Connectivity Standards Alliance(CSA)が新た発表した「IoTデバイスセキュリティ仕様1.0」ならびに同仕様に付随する認証プログラム、および「製品セキュリティ検証マーク」への支持を表明しました。今回のNordicの支持は、無線IoT製品に最高水準のセキュリティ基準を提供するという同社のコミットメントを裏付けるものです。
CSAのIoTデバイスセキュリティ仕様1.0は、IoTセキュリティの標準化における重要な進展を示すもので、製造業者が製品のデザイン段階でセキュリティを確保するための包括的なフレームワークを提供しています。この仕様は、主要な国際的なIoTデバイスセキュリティの仕様と規制要件を統合し、国際的な製品セキュリティ要件のデザインプロセスを合理化しています。付随する認証プログラムと検証マークは、製品がこれらの厳格なセキュリティ対策に準拠していることを示しています。検証マークは、消費者向けに安全なIoT製品を識別します
Nordicは、消費者の安全とプライバシーが最優先事項であるIoTにおいて、堅牢なセキュリティの重要性を認識しています。CSAの取り組みを支持することで、Nordicは、顧客に対する継続的なコミットメントを提供し、IoT製品がIoTデバイスセキュリティ仕様の要件を超えるセキュリティ機能を提供することを保証しています。たとえば、NordicのnRF9160システムインパッケージ(SiP)とnRF5340システムオンチップ(SoC)は、PSAレベル2認定を取得しており、今後発表予定のnRF54H20およびnRF54L15 SoCは、PSAレベル3認証の要件を満たすように設計されています。この認証により、Nordicのシリコンとソフトウェアが厳格な第三者試験に合格したことが証明されます。これにより、Nordicの顧客は認証プロセスを容易にし、セキュリティの確保された認証済みのIoT製品を市場に投入することができます。
IoTデバイスセキュリティ仕様の要件を製品開発に統合することで、Nordicの顧客はセキュリティへのコミットメントを示し、世界市場で競争上の優位性を獲得することができます。
Nordicの製品セキュリティディレクターのFrank Aune氏は、次のように述べています。「Nordicは常に、ワイヤレスソリューションにおけるセキュリティを重要視してきました。CSAのIoTデバイスセキュリティ仕様1.0は、安全でつながった世界という当社のビジョンと完全に一致しています。この取り組みを支持できることを誇りに思い、当社は顧客が認証プロセスをスムーズに進めるのを支援することにコミットしています」
Nordicは、セキュリティに関する最新の課題に対処し、セキュリティの研究開発への投資と、業界全体でのCSAやその他のセキュリティイニシアチブへの積極的な参加を通じて、標準の開発に注力しています。