これまでのBluetooth®測位サービスは、近接マーケティング(プロキシミティマーケティング)や個人タグ「find me」、アセットトラッキングといった用途でデバイス間の距離を測定したり、屋内での位置を特定したりする際に、信号の強さに依存していました。これらのシステムにDirection Finding(方向探知)機能を追加することで、デバイスが元々の距離データに加えて別のBluetoothデバイスから送信された信号の方向も検知できるようになり、測位の精度が向上します。
Nordicの近距離接続製品担当プロダクトマネージャー、Kjetil Holstadは次のように述べています。
「Nordicは長年に渡りBluetoothコア仕様に貢献しており、Bluetooth SIGのアソシエイトメンバーでもあります。今回のBluetoothの機能強化により当社のお客様のBluetooth測位アプリケーションの精度がさらに向上することは非常に喜ばしいことです。コンシューマーレベルにおいてもB2Bセグメントにおいても、正確で優れた測位サービスへのニーズは高まっています。今回の新機能により、おおよその距離のみならず3次元での方向検知も可能になり、当社のお客様がより優れた測位システムを構築できるという可能性が開かれることになります」
Kjetil Holstadはまた次のようにも述べています。
「Nordicは、Bluetoothワイヤレス技術のリーディングカンパニーであるよう努めており、それは、常に最新のBluetooth仕様に則っていることを意味します。当社のR&Dチームが、Bluetooth v5.1標準化に貢献しただけでなく、Bluetooth v5.1の最新機能すべてに対応可能な人気の高いnRF52シリーズのnRF52811という新たなデバイスを開発したことを嬉しく思います。近い将来、当社のお客様にも、新たなBluetooth v5.1仕様に完全に準拠したNordicの新しいBluetoothデバイスをお届けできる予定です」
nRF52811はすでに主要なお客様を対象としサンプル出荷を開始しています。一般のお客様向けおよび、すべての機能を搭載した認定済みのBluetooth v5.1ソリューションの出荷については、2019年中を予定しています。
Direction Finding(方向検知)機能に関する詳細は、
Get Connected Blogをご覧ください。