ラピステクノロジーの「MK71521」および「MK71511」モジュールにNordicのnRF52832およびnRF52811 SoCが採用され、処理能力の向上と開発の簡略化を実現
超低消費電力無線ソリューションのリーディング・プロバイダーであるNordic Semiconductor(OSE:NOD、以下Nordic)は本日、ロームグループのラピステクノロジー株式会社(本社:神奈川県横浜市/代表取締役社長:髙嶋純宏、以下 ラピステクノロジー)が、同社の「MK71521」および「MK71511」モジュールに、NordicのnRF52832 Bluetooth® Low Energy(Bluetooth LE) SoC(System-on-Chip)およびDirection Finding(方向検知)機能をサポートするnRF52811 SoCを採用したことを発表しました。
両モジュールはともに 9.7 x 13.4 x 2mmのフォームファクタ(内蔵PCBアンテナを含む)で、動作周辺温度は-40℃~85℃で、医療やセキュリティ、フィットネス向け機器を含めた産業用・民生用IoTソリューション関連製品の開発者を対象に設計されています。「MK71521」モジュールにはNordicのnRF52832マルチプロトコルSoCが採用されており、浮動小数点演算ユニット(FPU)搭載のパワフルな64MHzで32ビットのArm® Cortex® M4プロセッサ、-96dBmの受信(RX)感度とトータルリンクバジェット100dBmを実現し、2.4GHz無線通信機能、そして512KBフラッシュメモリと64KB RAMという大容量のメモリを搭載しています。「MK71511」モジュールにはNordicの低消費電力無線製品で初めてDirection Finding(方向検知)をサポートするnRF52811 SoCが採用されています。Direction Finding(方向検知)機能により、Bluetooth 5の高スループット、ロングレンジ、およびより強化された共存機能といった機能に、高精度な測位機能が付加されました。
Nordicは幅広いSoftDeviceラインナップと豊富なサンプルソフトウェアを提供しているため、ユーザーは自社の開発要件に基づいて幅広いオプションから選択することができます
ラピステクノロジーの取締役LSI事業本部長の福山氏は次
NordicのnRF52811マルチプロトコルSoCは、64MHzで32ビットのArm Cortex M4プロセッサと、4dBmの出力と-97dBmの感度(Bluetooth 5 モードで1Mbps)を備えた2.4GHzマルチプロトコル無線(Direction Finding(方向検知)、Bluetooth 5.2、Thread、Zigbee、IEEE802.15.4およびNordic独自の2.4GHz RFプロトコルソフトウェアに対応)と、192KBフラッシュメモリと24KB RAMを搭載しています。nRF52811 SoCには、高度なBluetooth LEアプリケーションを構築するためのBluetooth 5認証済みのRFソフトウェアプロトコルスタックであるNordicのS112 SoftDeviceが付属します。S112 SoftDeviceはセントラル、ペリフェラル、ブロードキャスタおよびオブザーバのBluetooth LEロールに対応しており、最大4件の接続をサポートするため、ロール操作を並行して行うことが可能となります。
NordicのnRF52832には、高度なBluetooth LEアプリケーションを構築するためのBluetooth 5認証済みのRFソフトウェアプロトコルスタックであるNordicのS132 SoftDeviceが付属します。S132 SoftDeviceはセントラル、ペリフェラル、ブロードキャスタおよびオブザーバのBluetooth LEロールに対応しており、最大20件の接続をサポートするため、ロール操作を並行して行うことが可能となります。
ラピステクノロジーの取締役LSI事業本部長の福山氏は次のように述べています。
「当社がNordicのnRF52832 SoCを選択したのは、大容量のメモリが割り当てられていることが理由であり、Bluetooth Meshを含めたほとんどのBluetooth LEアプリケーションにはSoftDeviceが最適です。nRF52811 SoCについては、Direction Finding(方向検知)へのサポートが鍵となりました。Nordicは幅広いSoftDeviceラインナップと豊富なサンプルソフトウェアを提供しているため、ユーザーは自社の開発要件に基づいて幅広いオプションから選択することができます」