本モジュールは、スペースとコストの両方が制限されている場合でも、堅牢な処理能力とマルチプロトコル無線接続を実現します。特に、健康状態のモニタリングやエクササイズの分析に使用するスマートウォッチや耳装着型デバイスといったウェアラブルデバイスや衣料品類、また限られた電力でセンサーのデータを送受信するさまざまなIoT用途に最適です。モジュールの中枢部に搭載されたnRF52811 SoCは、完全自動のパワーマネージメントシステムにより電力消費を最小限に抑えるよう設計されており、nRF51シリーズと比較して電力消費を最大80%削減します。
NordicのnRF52811 マルチプロトコルSoCは、パワフルな64MHz 32ビットのArm® Cortex® M4プロセッサと、4dBmの出力、-97dBmの感度(Bluetooth 5モードで1Mbps)を備えた2.4GHz無線(Direction Finding(方向検知)、Bluetooth 5.2、Thread、Zigbee、IEEE 802.15.4および独自の2.4GHz RFプロトコルソフトウェアに対応)と、192KBフラッシュメモリと24KB RAMを搭載しています。また、Bluetooth 5 準拠の高スループット、ロングレンジ、共存性の強化に対応し、正確なポジショニングの為のDirection Finding(方向検知)に対応したNordic初の低消費電力ワイヤレス分野の製品です。nRF52811 SoCにはBluetooth 5認証済みのRFソフトウェアプロトコルスタックであるNordicのS112 SoftDeviceが提供され、高度なBluetooth LEアプリケーションの構築が可能です。S112 SoftDeviceはペリフェラル、および、ブロードキャスタのBluetooth LEロールに対応し、最大4ノードの同時接続とBluetooth LEロールのコンカレント動作を可能とします。
東芝のSASPプロジェクトリーダーである山田 啓壽氏は次のように述べています。
「当社がSASP技術搭載のBluetoothモジュールにNordicのnRF52811 SoCを採用したのは、低コストでコンパクト且つ、低消費電力でフラッシュメモリの割り当てに余裕があることが理由です。またNordicは、開発をサポートする優れたソフトウェアとデモサンプルコードを提供してくれます」