超低消費電力無線ソリューションのリーディング・プロバイダーであるNordic Semiconductor(OSE:NOD、以下Nordic)は、本日、Wi-Fi 6コンパニオンICのnRF70®シリーズを拡大する新製品、nRF7001™の発売を発表しました。2.4GHzと5GHzに対応するnRF7002™を補完するnRF7001は、2.4GHzの接続にのみに対応した最終製品向けのセキュアな低電力Wi-Fi 6コンパニオンICです。nRF7001により、スマートホームやスマートシティ、産業オートメーション、その他の低電力Wi-Fi IoT用途向けの、シングルバンド機能が必要とされる設計で部品表(BoM)のコストを低減できます。
nRF70シリーズのWi-Fi 6コンパニオンICは、低電力で、堅牢かつセキュアなWi-Fi接続や、サービスセット識別子(SSID)スキャンをベースとするWi-Fiを活用した位置特定を可能にします。
nRF7002と同様、nRF7001コンパニオンICは、定評のあるNordicのnRF52®およびnRF53®シリーズのマルチプロトコルSystem-on-Chip(SoC)や、nRF9160™セルラーIoT(LTE-M/NB-IoT)System-in-Package(SiP)と併用可能です。Nordic製以外のホストデバイスとも組み合わせて使用できます。
Nordic のテクニカルプロダクトマネージャーであるIoannis Glaropoulosは次のように述べています。
「nRF7001は、2.4GHz帯域しか必要としない製品において、デュアルバンドコンパニオンICに代わるものとして登場したドロップインシングルバンド製品であり、nRF7002を完璧に補完するものです。nRF7001は、非常に信頼性の高い2.4GHz接続を実現すべく設計され、最新の規格への準拠や省電力機能といったnRF7002のWi-Fi機能をすべて備えながらも、低価格な製品です。NordicのnRF52840をホストプロセッサとして組み合わせて使用することで、費用対効果が高く、かつ高性能なWi-Fiソリューションを実現します」
nRF7001コンパニオンICは、ステーション(STA)、ソフトウェアエミュレーションによるアクセスポイント(SoftAP)、Wi-Fi Directオペレーションをサポートしており、IEEE 802.11b、a、g、n(Wi-Fi 4)およびax(Wi-Fi 6)などの各Wi-Fi規格と互換性があります。Bluetooth LEやThread、Zigbeeと併用した場合にも理想的な性能を発揮し、Wi-Fi 6の主要な省電力機能であるTarget Wake Time(TWT )もサポートします。nRF52840やその他のホストプロセッサとのインターフェイスは、シリアルペリフェラルインターフェイス(SPI)またはQuad SPI(QSPI)を介して行われます。nRF7001は、単一の空間ストリームと20MHzのチャンネル帯域幅、64QAM(MCS7)、OFDMA、最大86MbpsのPHYスループットを実現し、BSSカラーリング技術を採用しています。
nRF7001は、自社の無線デバイスをベースとする製品構築を目的とした、Nordicのスケーラブルな一体型ソフトウェア開発キット、nRF Connect SDKに対応しています。そのため、開発者はnRF7001ベースの設計を短期間で容易に開始することが可能です。nRF Connect SDKはnRF7002開発キット(DK)上でのnRF7001のエミュレーションに対応しているため、nRF7001を使用したアプリケーションの開発にnRF7002開発キットを使用することも可能です。nRF7001コンパニオンIC、nRF7002 DK、そしてnRF Connect SDKを組み合わせることで、シンプルな作業で自社製品に2.4GHz Wi-Fi機能を組み込みことができ、容易にnRF Cloud Servicesに接続してWi-Fiネットワーク経由で他のデバイスと通信することが可能になります。
nRF7001コンパニオンICとnRF7002 DKのご購入は、Nordicの販売代理店までお問い合わせください。