Nordicの研究開発担当CTO/EVPであるSvein-Egil Nielsenは次のように述べています。
「今回の結果は、実に素晴らしいものです。Nordicは常に、超低電力の基準を作り続けてきました。当社は世界トップレベルの処理効率と無敵の処理能力をお届けすることで、業界の新たな基準を確立していきます」
「nRF54H20はNordicの第4世代の製品シリーズです。当社はこの製品で、処理能力とエネルギー効率の再定義を目指します。当社のお客様が、当社のワイヤレスソリューションで、どのような製品を開発されるのか楽しみにしています」
nRF54H20 SoCには、Arm® Cortex®-M33プロセッサーとRISC-V™コプロセッサーがそれぞれ複数搭載されており、各プロセッサーが特定のタイプの作業負荷に対して最適化されています。nRF54H20は、最小限の電力消費で負荷の高い処理を行うことを目的に設計された定評のあるアプリケーションプロセッサーの能力により、市場に革命を起こそうとする製品です。さらに、本SoCに搭載されている他のプロセッサーでアプリケーション処理を支援するため、SoCの全体的な処理性能はさらに高まります。
1個の低電力ワイヤレスSoCに組み込まれた高性能なIoTアプリケーションを動かせるだけの十分な処理能力があれば、新たなアプローチで最終製品を設計することが可能になります。別個の汎用MCUと追加のワイヤレスSoCを、1個のコンパクトなSoCで置き換えることができます。この高レベルな統合を活用した新しいIoT最終製品は、より省エネルギー且つ小型で、開発は以前より容易になります。
プロセッサーへの負荷が大きい、高い効率が要求されるワイヤレス設計を構築する開発者にとって、EEMBCベンチマークに対するnRF54H20の測定結果は吉報といえます。データを迅速に処理して対応できるワイヤレスSoCは、産業オートメーションや医療モニタリングといった、即時の対応が求められるバッテリー駆動型のIoTデバイスに不可欠なものです。優れた処理効率と処理性能の恩恵を受けるアプリケーションとしてはその他に、先進的なウェアラブルデバイスやスマートホームデバイス、その他機械学習(ML)、エッジ処理、センサーフュージョンを使用するデバイスなどがあげられます。
一部のお客様にnRF54H20 SoCの試供品をご提供中です。ご興味のある方は、お近くのNordic販売担当者までお問い合わせください。