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低消費電力ワイヤレス接続ソリューションの世界的リーダーであるNordic Semiconductorは、日本のテクノロジースタートアップ企業であるViXion Inc.の最新オートフォーカスアイウェア「ViXion01S」に、Nordic nRF52840 SoCとnPM1300 PMICが採用されたと発表しました。
ViXionは、近距離および遠距離のピントを自動で調節できるハンズフリーのオートフォーカスアイウェア「ViXion01S」を発表しました。この製品は、通常のメガネと同様の軽量な装着感を維持しながら、眼のピント調節のサポートを行います。
このスマートグラスは、老眼や近視などの様々な視覚の課題に対応するように設計(※)され、本体重量は33g(外側レンズを除く)です。内蔵センサーが対象物までの距離を測定し、レンズの形状を調整することで、眼のピント調節機能をサポートします。さらに、外側フレームのレンズはワンタッチで取り外しが可能で、乱視など個々の視力問題に合わせてカスタマイズできます。
ViXion Inc.でCEOを務める南部誠一郎氏は、次のように述べています。「ViXion01Sの主なターゲットは、老眼に悩む40歳以上の方々です。読書や模型製作、裁縫などの細かい作業に最適です。また、老眼鏡やルーペなどを頻繁に切り替える必要がある歯科医などの専門職の方々にも高い支持をいただいています」
(※本製品は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律における医療機器ではありません。)
ViXion01Sは、Nordic SemiconductorのnRF52840マルチプロトコルSoCをベースにした加賀FEI社の『EJ2840』モジュールを採用し、これによってセンサーの監視を行い、レンズ制御、センサー制御、ボタン操作、ブザー操作など、製品全体の機能を統括します。
nRF52840に搭載された64MHz Arm® Cortex®-M4プロセッサは、高度なワイヤレスアプリケーションで必要とされる浮動小数点(FP)演算や**デジタル信号処理(DSP)**に対応しています。
さらに、nRF52840 SoCはBluetooth® LEワイヤレス接続機能を提供し、スマートフォンアプリ「ViXion Connect」(iOS/Android)を通じて、ViXion01Sの設定や制御が可能であり、OTA(Over-the-Air)デバイスファームウェア更新(DFU)にも対応しています。
ViXion01Sは、3.7V 150mAhのリチウムポリマーバッテリーを搭載し、約15時間の連続動作と3時間の充電時間を実現しています。この長時間動作は、低消費電力に優れたnRF52840に加え、Nordic nPM1300パワーマネジメントIC(PMIC)の統合によって可能になりました。
nPM1300 PMICは、Bluetooth LEデバイス向けの電源管理機能を1つの小型パッケージに統合し、システム設計を簡素化。動作時間の延長と効率的なバッテリー充電を実現し、部品点数を削減しています。
南部氏は次のように述べています。「ウェアラブルデバイスとして、コンパクトで軽量な設計を維持しながら、終日使用できるバッテリー容量を最適化する必要がありました。そのため、低消費電力のワイヤレスモジュールと効果的な電源管理ソリューションが不可欠でした。特に、すべてのデバイス機能を単一のSoCで制御できるのは大きな利点です。以前の製品では複数のSoCを使用しており、電力消費が増大し、SoC間の通信も複雑化していました。当初、nPM1300 PMICの燃料ゲージ機能(バッテリー残量管理)に注目しましたが、それだけでなく、追加のコンポーネントなしでほとんどの電源管理機能を処理できる点も評価しました。これにより、BOM(部品表)コストの削減にも貢献しました」
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